大畑 キャプテンの話もそうなんですが、やっぱり驚いたのは下のグレードでも1本目と同じようにゲームがあって、選手はみんなその試合を目指して練習してることでした。
平尾 実は僕も大学を卒業して1年間、イギリスに留学したときに一番驚いたのはそれだったよ。ロンドンにある「リッチモンド」という古いクラブでプレーしたんだけど、一番初めに驚いたのは自分たちのゲームをほかのメンバーが誰も見に来ていないことだったよ。
大畑 トップグレードのゲームを、ということですか?
平尾 そう。それまでやってた大学のラグビーというのは、試合に出られない連中もみんなお揃いのブレザーを着て集まって、グラウンドサイドでワーワー応援するのが当たり前の光景だったじゃない。ところがリッチモンドへ行って、いざゲームということでグラウンドに飛び出して行ったら、自分たち以外誰もいなかった(笑)。
大畑 それも寂しい話ですよね。
平尾 ほんと、ビックリしたよ(笑)。でも、考えてみたらほかのグレードの選手たちも、同じ時間帯にほかのグラウンドでゲームしてるわけだから、見に来られないのも当たり前の話なんだけどね(笑)。
大畑 そういう場合というのは、リザーブはどうなってるんですか。たとえば5thの試合と4thの試合があった場合、4thのリザーブに5thが入るなんてことありました?
平尾 僕がいたリッチモンドは選手が100人ぐらいで、全部で4~5チームに分かれていていたんだけど、自分がどのグレードで試合に出られるかは、そのときになってみないと分からなかった。ただ、さっきも言ったように1stグレードがリッチモンドでゲームをする場合には、2edグレード以下はどこかほかのグラウンドでゲームをやるわけだから、下のグレードの選手がリザーブに入るというのは不可能だよね。
大畑 そうですよね。
平尾 でも、こっちでは同じグラウンドでゲームがある場合には、下のグレードの選手がシフトしてリザーブに入ることもあるんだろ?
大畑 そうなんですよ。だから僕も3rdの試合に出て、そのあと2ndのリザーブに入ってそのまま試合に出て、そのあとで1stのリザーブに入ったということもありました。
平尾 一日で?
大畑 ええ、めちゃくちゃしんどかったですよ(笑)。
平尾 まるで、草野球のノリやね(笑)。でも、ゲームを楽しむという観点からいうと、悪くないシステムだよな。
大畑 僕も合理的でいいなと思いました。もし、3rdグレードの選手を2ndグレードのリザーブで使ってみて、良かったらそのまま残すということも出来ますしね。でも、一日で2試合も3試合もこなすのは、やっぱりしんどかったですよ(笑)。
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