平 尾元木も知っているように、日本は2011年にワールドカップを誘致しようと、日本協会もそのために誘致委員会を作って、手を挙げたよね。これについては、選手の立場でどう思う? 母国開催というのは、選手にとっては一つの夢でもあるわけだけど。
元 木もし実現したら嬉しいですよね。自分の国でワールドカップが開催できるなんと、少し前まではまったく考えられないことでしたからね。
平 尾もちろん、プレーヤーとしてみたら、年齢に関係なく、チャンスがあれば、みんな出たいと思うだろうけど。
元 木う〜ん、僕の場合はちょっと難しいかもしれませんね、11年は。
平 尾4年後のフランス大会が、年齢的という意味ではギリギリぐらいかな?
元 木そうですね、36歳になってますから。でも、36歳だったら結構いけるかもしれませんね。気合モノでやっていけば(笑)。
平 尾そうだよ、僕はまだまだ「やりたいです」と宣言してね。だって、キャップ数にしても世界的なレベルから見れば、64〜65というのは中途半端だろ? フランスのセラにしても世界的なセンタープレーヤーは、みんな100を超えてるわけだし。
元 木そうですね。
平 尾だろ? 後輩の目標になるためにも100まではやりたい、と。そうなると協会も「元木をバックしてやれ」と、一年間に10試合ぐらいテストマッチ組んでくれるかもしれない(笑)。
元 木ハハハ。それならいけるかもしれませんね(笑)。
平 尾そうだろ(笑)。まぁ、一年に10試合は冗談にしても、長く代表を務めるということは、誰にでもできることではないんだから、元木には「どれだけ自分の体をケアして、気持ちをコントロールして取り組めば、長くプレーできるんだ」ということを、その後に続く後輩たちのためにも示して欲しいと思うね。
元 木そうですね。ラグビーをどれだけ好きでいられるか。自分ではもっともっと好きになって、プレーも続けたいと思っているので、一日でも長く頑張りたいと思います。
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