第3期 『SCIX近畿セブンズブロックアカデミー』
第6回女子セブンズ練習会

日時:2013年11月4日(月・祝)12:00〜15:00
場所:神戸製鋼灘浜グラウンド人工芝

 11月4日(月・祝)に開催の『SCIX近畿セブンズブロックアカデミー』の練習会に、中高生合わせて22名が参加しました。ランニング、体幹トレーニングなどのウォーミングアップの後、ボールを使った練習へと突入。この日は高校生が7人と人数が少ないことから、全員で同じメニューを行いました。

 SCIX大石嶺コーチの指導のもと、まずは5人一組で輪になり、相手の名前を呼んでパスをする練習へ。これはコミュニケーション能力を上げるためのもの。最初は名前を間違えたり、名前がすぐに出てこなかったりしましたが、回数を重ねる度に慣れてきた様子。その後、2人一組になり、片手パスの練習に入りました。片手パスの練習では、大石コーチから横からパスを放るのではなく、下から手首を使って放るように指示が入りました。まだまだパス練習は続きます。続いて4人一組でランニングパス。ボールをもらう時にスピードアップすること、しっかりハンズアップすることなど、アドバイスが送られました。
次は、4人一組でパスを回し、笛の合図でボールをダウンすると、一番近くの選手がオーバーに入り、もう一人がSHとなって、パスを繋げる練習を行いました。最初はコールがなく、連携がうまくいかずミスが多く出ましたが、コーチからの「コミュニケーションを取るように!」との声に応えるかのようにグングンと上達していきました。

 この頃から雨がポツポツと振り出します。小雨が降る中、シャトルランを行い、2対1の練習へ。ここでは、前へスペースがあれば積極的に仕掛けていくように指示が入ります。これも最初はなかなかうまくいきませんでしたが、コーチから「ボールキャリアとなる内側の選手がパスをする際にスピードアップすると同時に、外側の選手もしっかり走り込むように意識しよう」と声がかけられ、本数をこなしていくと、徐々に選手はコツを掴んだ様子でした。さらに3対2、2度目のシャトルランを挟んで、4対2へ。雨は上がりましたが、今度は強い風が。この風の影響もあり、選手はパスミスを連発。そこで大石コーチから「雨や風によってプレーを変える必要があります。たとえば雨の場合は、キャッチする側が手先に神経を集中させる方がいいですし、強い風の時は、風の影響を受けないようにスクリューパスを放るなどしないといけません」と天候によって臨機応変に対応していくことの大切さが説明されました。

 皆、風に対応できるようになったところで、コンタクトの練習へ。練習の前に「女子の試合を見ていると、コンタクトに慣れていないように感じます。しっかり当たることを意識して練習に取り組みましょう」とコーチから話があり、コンタクト練習がはじまりました。最初は5割程度のスピードで、徐々にスピードアップし、8割、9割で当たります。「どんどん強く当たって、強く当たる感覚を身体に覚え込ませるように!」と大石コーチ。この声に呼応するかのように、皆、コンタクトバッグにガツガツと身体をぶつけていました。この日3度目のシャトルランをした後、2組に分かれてタッチフットボールを実施し、練習会は終了。

 大石コーチは「今日はパス練習からはじまり、スペースを見つけて仕掛けること、コンタクトなどを行いました。練習を通して感じたのは、皆、パスのスキルが低いということ。スペースにうまく走り込んでもパスが繋がらないと意味がありません。パスは基本中の基本です。パスがうまくなることで、オプションも広がり、個人もチームも強くなる。パス練習は個人でもできる練習なので、練習のない日でも取り組むようにしましょう」とパスの重要性について話した後、「アカデミーの最終目標は日本代表に入って五輪出場です。それにもかかわらず、スクールの延長線上で練習に取り組んでいる選手が多いように思います。意識をもっと高くもって練習に取り組むようにしましょう!」と選手に気合いが注入されました。
続いてSCIX美齊津二郎理事からも「アカデミーの目的を考えて練習に取り組んでいってもらいたいと思います」と話しがありました。
 次回の練習会は、11月24日です。福岡レディースとの交流戦が予定されています。選手の奮闘に期待したいと思います。

 
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