■ 第2期 『SCIX近畿セブンズブロックアカデミー』
第14回女子セブンズ練習会 
日時:2013年3月10日(日)15:00〜18:00
場所:神戸製鋼灘浜グラウンド人工芝

第2期『SCIX近畿セブンズブロックアカデミー』の第14回女子セブンズ練習会を3月10日(日)、行いました。この日は前日までの穏やかな気候とはうって変わって、冬に舞い戻ったかのような気温の低い1日。そんな寒さを物ともせず、灘浜グラウンドには約30名の選手が集合しました。全員でスペースボールを行った後、中高生に分かれて練習を実施。高校生は、SCIX今村順一コーチが、中学生は、神戸甲北高校・財田幸治先生、姫路北高等学校・宇都宮靖人先生が指導しました。

高校生は、円になってのパス回しをした後、ハンズアップパスの練習へ。今村コーチから「スピードを上げること、どのタイミングでパスをするのか、視野を広げること等を意識して練習に取り組んで欲しい」との指示が入りました。その後、ハーフコートを使ってタッチフットへ。ここではアタックラインが浅すぎて前に出ることができない等の課題が出ました。さらにメニューは続きます。5人一組となり、笛が鳴ったらダウンボールし、次の選手がボールをピックアップしてボールをつなぐ練習へ。ハンズアップパスの練習同様にテンポよくボールをつなぎたいところでしたが、選手は笛を意識するあまりに、スピードが落ちてしまいます。先の練習を思い出して、パスをもらう瞬間のスピードを上げるようにと今村コーチから声がかけられました。再びタッチフットを行った後、FWとBKに分かれての練習へ。FWはスクラムを、BKはセットプレーからのアタックを中心に行いました。最後に今日の練習の総仕上げとして、7人制でのアタック&ディフェンスを行いました。

中学生は、ドイツのクラブチームで研修を積んできたという財田先生が、海外仕込みの練習方法を披露。まずは運動能力を上げるトレーニングの一環として、サッカーボールやラダーを使った練習へ。「ラグビーでもリズムを悪いと勝つことができません。リズムが悪くならないように、流れるような動きを意識しよう」と声がかけられました。その後、サッカーを実施。とはいえ、ただのサッカーではありません。ボールがタッチラインを出たら、すぐさまラグビーボールが投入されます。またボールがタッチを出たら、サッカーボールにチェンジ。さらに途中からは直径60cmはあろうかというバランスボールや野球のボールが使われました。この練習は、財田先生曰く「丸いボールを蹴ることができないと、楕円球を蹴ることができません。ボールの扱いに慣れることが狙い」だそうです。皆、さまざまな形のボールを蹴って、シュートを放ち、いつもとは違う練習に楽しそうな表情を見せていました。

そして本格的なラグビーの練習へ。まずは1対1の状況から味方にオフロードパスをつなぐ練習を行いました。続いて3対2のアタック&ディフェンス。「ディフェンスはタッチラインを味方につけて、内側からアタックを押し出すように!」とアドバイスがありました。その後、コンタクト練習を実施。まだまだラグビーをはじめて間もない中学生ということもあり、「頭を守ることを意識して、決して後ろ向きに倒れないこと!」と指示がありました。最後に今日の練習のまとめとして、3対3のアタック&ディフェンス。最初は小さいエリアで行い、最後はスペースを広げて行いました。

とっぷり日も暮れた18時、練習会は終了。財田先生は中学生に向け「基本の運動能力を上げることを目的に今日は練習をしてきました。ラグビーの練習を含め、今日は非常に密度の濃い良い練習だったと思います。次回も皆さんの頑張りを期待しています」と声をかけました。宇都宮先生は「良い練習会だったのですが、ひとつ残念だったのが、もっと積極的な姿勢を見せて欲しかったということです。練習で分からないことがあれば、どんどん質問してきてください」と総括。最後に今村コーチが全員に向け、「いよいよ次回が、第2期の最後の練習会となります。これまでやってきたことを出し切る良い練習会になるようにしましょう!」と鼓舞しました。次回も、熱い練習会となることを期待しています!

 
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