■ 第2期 『SCIX近畿セブンズブロックアカデミー』 年の瀬も押し迫った12月28日・29日、流通科学大学のご厚意によりグラウンドおよび施設をお借りし「ラグビー流通科学大フレンドリーシップ大会」として、『SCIX近畿セブンズブロックアカデミー』の第10回女子セブンズ練習会を開催する運びとなりました。 28日は、残念ながら冷たい雨が降るあいにくの空模様。それでも約20人の高校生がグラウンドに集まり、楕円球を追いかけました。この日、指導をするのは、SCIX今村順一コーチ、神戸甲北高校・財田幸治先生、姫路北高等学校・宇都宮靖人先生です。ウォーミングアップの後、パス練習、コンタクト練習を実施。コンタクト練習では、財田先生の熱のこもった指導が行われました。その後、2チームに分かれて試合形式のアタック&ディフェンス。雨で滑るボールに両チーム共に手こずりながらも、スペースをついて積極的に走り込む場面などが見られ、これまでの練習の成果がよく発揮されていました。今村コーチも「全体的に良かったですね。特にディフェンスが良く、しっかりラインができていました」とコメント。続けて「ただもっと声を出して、互いにコミュニケーションを取らないといけません」と課題も指摘していました。 練習後、全員を集めて、財田選手は「一瞬の隙をついて、どんどんトライを狙っていくようにしましょう」とアタック&ディフェンスの練習から見えた目標を話すと、今村コーチは「両チームに言えることは、二人目のサポート。まだまだ遅いので、そこを改善していきましょう」とアドバイスをおくりしました。また宇都宮先生は「試合の日が雨ということはこれからもあることです。今日、雨の中で練習をして得たことを今後に活かしてください」と総括。その後、流通科学大学からこの日一番よく頑張った選手にMVP賞が送られました。コーチ陣が選んだのは、神戸甲北高校の中野さんと関西大倉高校の小崎さん。財田先生は中野さんを選んだ理由を「基本に忠実な選手で、派手さはないですが、今日も皆のお手本になるようなプレーをよくしていました」と挙げ、今村コーチは小崎さんを選んだ理由を「アタック&ディフェンスの練習では交代することなくフル出場し、身体を張ったプレーをしていました」と話してくれました。 29日は心配されたお天気も回復。SCIX武藤規夫コーチ、神戸甲北高校・財田先生、姫路北高等学校・宇都宮先生の指導のもと、アタック&ディフェンスを中心とした練習と石見智翠館高校を招いての練習マッチが行われました。練習マッチでは財田先生から「今日は2日目で体の痛い選手も多いと思いますが、セブンスの大会は2日間競技なので、そうしたコンディションを克服することも練習の一環だと思って取り組んで下さい」との指示があり、アカデミー生主体のチームと甲北高校主体のチーム、それに智翠館の3チームに分かれ、ハーフでチームを入れ替えながら計3本のゲームが組まれました。 結果は自力に勝る智翠館が攻守ともに他の2チームを圧倒しましたが、ゲーム経験の少ないアカデミー生チームも、素早い球出しで大きく展開すればトライに持ち込めることに気づいてからは、意識してパスをつなぐプレーに徹するなど、「試合中に自分たちで考えてゲームを組み立てる」という成長面を見せてくれました。終了後、財田先生からも「自分たちの持っているものを、徐々に出し切れるようになってきた。ゲームになってきた、成長していると思います」との好評価をいただきましたが、2日間とはいえやはり集中して練習できたことが、この日のプレーに表れているように思いました。
最後に2日目のMVPにはアカデミー生チームから山下さんが選ばれ、又賀喜治副学長から表彰状が授与されました。流通科学大学の関係者の皆様、このような練習の機会を与えていただき、本当にありがとうございました。 |
|
Copyright(C)2000 SCIX. All rights reserved. |