■ 第1回近畿地区「女子セブンズブロックアカデミー」練習会
日時:2011年6月25日(土)15:00〜17:00
場所:神戸製鋼灘浜グラウンド人工芝

セレクションで選ばれた32名のうち21名が参加して、この日、第一回目となる「女子セブンズブロックアカデミー」練習会が行われ、日本ラグビー協会セブンズ強化コーチの勝田譲氏が指導に当たりました。
梅雨の晴れ間となったこの日、練習開始の15時を迎えても日差しは一向に衰えることがありません。萎えそうになる気力を奮い立たせるように、勝田コーチから、「日本女子セブンズ代表は、昨日、39度のなか合宿を行った。今度、インドで試合がある。インドはもっと暑い。自分たちはそういう環境で試合をしていくのだ、世界と戦うということはそういうことなのだということを意識してほしい。いまはまだ想像できなくても、いつかオリンピックに出るのだと考えてほしい」という激励の言葉が飛び出しました。

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その後、ウォーミングアップを行ってから、体力測定が始まりました。
まずは、“マルチステージフィットネス”という、曲が流れている間に20mを走る、それを延々繰り返すという過酷なものから。だんだん曲のペースが速くなるので、最初は余裕の表情だった選手たちも、だんだんついていくのがやっとになっていきます。代表の平均は110回で、トップは123回ということでしたが、今回のメンバーは、40回を過ぎたところで一人目の脱落者が出て、50回を過ぎたところで半分がギブアップ。80回を過ぎたところで残り2名となり、95回が最終でした。暑さもあって、かなり過酷なフィットネスといったところでした。
休憩を挟んで、60mスプリント、たち幅跳び、五段跳び、体幹の強さを測定しました。

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その後、経験者と未経験者に分かれ、ボールを使っての練習に移りました。それぞれ攻撃と守備に分かれ、5回パスを繋いだらOKというミニゲームからスタートです。ここで勝田コーチがおっしゃっていたのは、「セブンズがどういったものか、15人制とどう違うのかしっかり理解して帰ってほしい」ということでした。

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ゲームはまず、小さなスペースで行い、ボールを持った人は動いてはいけないというルールで始まりました。次に、スペースを広くして。今度は、DFを一人減らして。最後は、ボールキャリアも動いていい、というルールで行い、制約をどんどん減らしていきました。
セブンズの試合では、DF側は、一人がFBの位置にいるため、DFは一人少なくなります。しかし、単にパスを繋いでいくだけでは、この数的優位を活かしきることはできません。では、どうすればよいか? ボールを持った選手が自ら動き、どんどん相手に仕掛けていくこと、これが大事。そうすることでDFがボールキャリアの周りに集まり、外側にスペースができます。7人制は、15人制と同じグラウンドで試合をするため、一人が使えるスペースが断然広くなります。そこで、この内→外、外→内という攻撃が有効になる、ということでした。
制限を次々減らしていった練習の意図には、このことを経験し、体で覚えていってほしいという狙いがあったようです。
最後に、このことを意識しながらタッチフットボールを行い、練習終了となりました。

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