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![]() ■ 第9回SCIXスポーツ・インテリジェンス講座 これまでと趣向を変えて、同じスポーツでも競技性や表現方法、指導者の資質が対極に位置するジャンルの方々を講師に招き、対談形式で実施している第9回「SCIXスポーツ・インテリジェンス講座」。7月18日に開催された2回目では、「活字報道」からスポーツ評論家の玉木正之氏、「実況放送」から毎日放送アナウンサーの赤木誠氏のお2人に、それぞれ「スポーツを書く」、「スポーツをしゃべる」というテーマに講演していただきました。赤木氏は、プロ野球の日本シリーズやリーグ優勝が決まる試合でも数々の実況を担当、また高校ラグビーの実況も務められています。しかしもともとアナウンサー志望ではなかったそうで、「運だけで来ましたね」と告白。その言葉で会場は和やかムードになりました。
このほか、赤木氏はテレビとラジオでは実況のスタイルが違うことを説き、「ラジオは映像がない分、見たままを伝えなくてはいけないので、体力がいります。テレビは反対に映像があるので、予測をしたり、ネタを挟んだりしていかなければいけない」と苦労されている点を吐露。ちなみに、ルールブックに精通している玉木さんのコラムを参考にすることもあるそう。本人を前に赤木さんは「盗用じゃないとは思うんですが…」と確認する場面も。
ほかにも、アメリカと日本の記者や実況放送の違い、さらに芥川賞を受賞したお笑い芸人のことや新国立競技場のことなど、次々と興味深い話題に展開しました。恒例の質疑応答では、赤木氏に高校ラグビーファンの方から実況でこころがけていることは?という質問があり、「基本的にしっかり正確に確実に伝え、スタジアムの臨場感を感じてもらえるように雰囲気も盛り込んでいくことを念頭においています」と回答。2時間におよぶ講座は今回も、充実した内容となりました。 ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。 |
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