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![]() ■ 第9回SCIXスポーツ・インテリジェンス講座 今年で9回目となる「SCIXスポーツ・インテリジェンス講座」。今回は『クロス・スポーツ・インテリジェンス』とし、「チーム競技」と「個人競技」、「活字報道」と「実況放送」など、同じスポーツでも競技性や表現方法、指導者の資質が対極に位置するジャンルの方々を講師にお招きし、対談形式でそれぞれの中にある特性や文化を浮き彫りにしながら、スポーツの多様な見方、考え方を学んでいきます。第1弾は、神戸製鋼コベルコスティーラーズでGMを務める平尾誠二氏と男子柔道60kg以下級の選手として、アトランタ、シドニー、アテネオリンピックにおいて柔道史上初となる3連覇を達成した柔道家の野村忠宏氏に、「チーム競技」と「個人競技」という視点からお話しいただきました。
それから快進撃がはじまり、初めて出場した世界戦がオリンピックでした。そして大舞台で見事頂点に。しかし金メダルまでの道のりは決して平坦なものではなく、3回戦で当時のチャンピオンと対戦、有効を3度取られましたが、ラスト10秒で逆転勝ちを収めました。野村氏は強い気持ちを最後まで諦めずに戦い続け、この瞬間、自身自身が変わることができたと話します。
「チーム競技」と「個人競技」という点では、平尾氏が「他人のミスをフォローするのがチーム競技の美しさだと思われがちであるが、そうではない。ミスをしないように努力することが大事であり、そういう人が多ければ多い程、勝ちにつながる」と話すと、野村氏は「僕は自分の負けがチームに影響を及ぼすと思うと耐えられないですね」と苦笑い。最後に平尾氏は「近年、テニスや体操など個人競技の選手の活躍が目立っている。個人競技が、ある意味、競技者を含めてスタッフとチーム化しているように思う」とまとめました。このほかにも、根性論や試合中の心の動きなど、チーム競技、個人競技という観点を越えて興味深い話も。充実した内容の講座となり、ご参加いただいた方々も指導のヒントを得た様子でした。 第2回は7月18日(土)、スポーツ・ジャーナリストの玉木正之氏と毎日放送アナウンサーの赤木誠氏が登場します。皆様のご参加をお待ちしております。 |
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