全国的には、まだ、感染者が出ていますが、これまでにかなりの事がわかってきたこともあり、大騒ぎであった神戸、大阪も既に平静を取り戻しております。

感染者が出たら、国の行動計画で、基本的には、感染症指定医療機関等への入院措置とすると、このことは皆がご存知だと思います。
感染者が出たら、周りはどうするのかは、企業や役所、学校やその他の組織体で、事前にマニュアルを作っていたこともあり、出勤停止や休校などいろいろと目の当たりにされたと思います。

但し、『強毒性』を想定してのことなので、今回の『弱毒性』はいい意味で、勉強になったと思います。『強毒性』だったら、マスク問題もしかり、病院の受け入れ態勢もしかり、パニックに陥っていたと思ってしまいます。

ところで、このこと以外で、私が見てきたことで、考えなくてはならないことがありましたので、お伝えしたいと思います。

それは、社員が『濃厚接触者』になった場合の企業側の対応がほとんど出来ていないことと、『濃厚接触者』になった人のモラルです。

具体的には、私の友人の話です。彼は同い年で、大手企業に勤めてます。休日は少年野球のコーチをしています。住まいが、H県某市で、蔓延していたところですが、5月17日日曜日にいつものようにコーチをしたそうです。コーチは全員で14名いて、そのうちの一人が新型インフルエンザに感染したそうです。

感染したという連絡が、5月20日の夜に来て、『濃厚接触者』となった同僚は、さてどうしたものかとなりました。翌朝、会社の上司に電話で報告すると、取り敢えず待機しておけという指示だったそうです。

その会社はかなり前から対策マニュアルをつくっているような会社でしたが、『感染者対応』や『マスク・消毒液の使用ガイドライン』、『出張の禁止』などいろいろと準備してました。

が、『濃厚接触者』対応がなかったそうです。上司が人事部に確認するも、マニュアルにないため、自治体の対応策を準用することになったそうです。

感染したと推定される17日から1週間は自宅待機(今回の場合、木曜と金曜日の2日間と、土日は休みなので、実質8日間)になったそうです。その間、彼は、毎日9時と17時に、体温を上司に報告したそうですが、なんとも情けないと言ってました。

さて、他に感染者を除いて12名のコーチはどうしたかというと、全員が民間企業に勤めているそうですが、9名は会社に報告し、木曜日から2日間〜7日間の自宅待機を命じられたそうです。

では、残りの3名はどうかというと、1名は会社に規定がないので、そのまま待機にならず出勤し続けたそうです。あとの2名は、会社に報告せずに、黙って出勤を続けたそうです。

結果として、2次感染はなかったそうですが、いかがですか?

待機日数の違いは問題ないとして、規定がないとか、報告しないというのはいかがなものでしょうか!

神戸で発生してすぐに、三菱東京UFJ銀行三宮支店で、感染者がでて、役席者を除いて、行員は皆自宅待機になり、でも銀行を開けないないといけないので、他からの応援で凌いだというニュースにもありましたように、企業や役所などは、いざ感染者が出たからと言って、休業するわけにいきません。

飛行機に乗ってきて、感染者の周りにいたから濃厚接触者として隔離されるのと違い、このケースでは、月曜日から水曜日までコーチはそれぞれ通常の仕事をして、たくさんの人と接触してしまっているでしょうけれど、感染者を出してしまったとたん、職場の人は基本的には自宅待機になってしまうので、業務が滞ってしまいます。

大きな会社であれば、補充もきくかもしれませんが、中小企業では、どうでしょうか?

これは、やはり『濃厚接触者』となったら、ちゃんと職場に届け出るようにちゃんと規定を作っておくべきではないでしょうか?

当事者もちゃんと職場に報告するように、真剣に考えておいた方がいいのではと思った次第です。

もちろん、『弱毒』、『強毒』で、対応を変える必要はあります。が、リスクはもっと広く、存在していることを皆さん認識しておかれたらと思います。